マーケティングにSNSを取り入れることが当たり前になってきましたが、どれが一番効果的なのか悩むところですよね。
- 「インスタとツイッターならどっちがいいの?」
- 「Z世代ターゲットならどうSNSを使い分けたらいい?」
- 「SNS集客はもう古いの?」
といった疑問をお持ちの方も多いことでしょう。
本記事は、そのような方に向けて6大SNSを比較し、それぞれのメリット・デメリットから効果的なマーケティング手法まで詳しく解説します。ぜひ、最後まで読んでください。
SNS集客はもう古い?|SNS集客をするメリット
- SNS上に情報が溢れすぎていて、ユーザーに余裕がないから
- 広告の効果が低下しているから
- アルゴリズムが常に変化しているから
- 誤った集客の仕方をしてしまっているから
情報過多の時代になり、ユーザーは正しい情報や自分に有益な情報を探すことに疲れ始めています。また、大量な広告が流れることが当たり前になり、高い広告費に対して、あまり注目されない時代にもなってきました。
多くのSNSでは、できるだけユーザーの興味関心にあった投稿を表示させるようなアルゴリズムが整っていますが、アルゴリズムは常に変化し続けており、常に適応させていくことが難しくなってきています。
これらの理由から、SNSだけで集客をしたりビジネスの目的を達成させようとすることが難しくなってきているのです。
ですが、効果的にSNS運用ができれば、SNSがユーザー・顧客とのよいコミュニケーションの場所になることは確かです。また、コスパよくビジネスの目的達成をサポートするツールとしてまだまだ欠かせない存在です。
SNS集客には、以下の3つのメリットがあります。
- 商品・サービスの情報を拡散する
- ファンを獲得・育成できる
- 販路・売り上げの拡大
本記事でSNSを比較して、適した媒体・適したSNSマーケティング手法を見つけ、実行していきましょう。
6大SNSの特徴比較&マーケティング手法|メリット・デメリットがわかる
早速、主要なSNSの特徴を比較していきます。X(Twitter)、Instagram、Facebook、LINEの4大SNSに加えて、近年人気を集めているTik TokとYouTubeを加えた6大SNSマーケティングについて解説します。
まず、一目で特徴が把握できるように、SNSの比較表にまとめました。
【6大SNS比較表】
SNS名 | メインユーザー | 特徴 |
X(Twitter) | 10代~30代 | 幅広い層が利用する。高い拡散力。炎上しやすい。 |
10代~30代(女性) | 視覚的に伝える。購入までつなげるのに長けている。 | |
20代~40代(男性) | ビジネスに向いている。細かいターゲティングが可能。 | |
TikTok | 10~20代(女性) | 若年層向き。次のアクションにつながりにくい。 |
YouTube | 幅広い層 | 動画自体が資産になる。炎上のリスクがある。 |
LINE | 幅広い層 | 国内で最も利用されているSNS。 |
X(Twitter)
まずは、X(Twitter)の特徴・メリット・デメリットを解説します。
X(Twitter)の特徴
- ユーザー数:約4500万人
- 幅広い世代が利用している
- 140字以内のテキストで投稿
- 公開アカウントであれば、ツイートがすべて検索対象になる
- リツイート機能があり、拡散力に優れる
- 匿名性が高い
- 興味・関心でつながる
X(Twitter)を導入するメリット
X(Twitter)を導入するメリットは、拡散力の高さからフォロワー獲得や認知度アップにつながりやすい点です。
拡散力の要因となっているリツイート機能は、不特定多数の人に情報を広げる力を持っていて、自分のフォロワーを超えたユーザーに情報を届けることができます。
X(Twitter)を導入するデメリット
一方で、X(Twitter)を導入するデメリットとして、「炎上のしやすさ」が挙げられます。
- 匿名で登録可能なために、思い切った発言がしやすい
- 140字の文字制限によって、誤解を生む可能性がある
といって点から、ユーザーを不快にさせた場合に、炎上につながるケースがあります。あらかじめ、運用方針やポリシーを定めておくことが重要です。
おすすめのX(Twitter)マーケティング手法
これらのメリット・デメリットを踏まえて、X(Twitter)マーケティング手法を把握しましょう。
- フォロー&RTキャンペーンの実施:参加のハードルが低いためフォロワーの獲得ができます。さらに、キャンペーンの参加者によるRTによって、より多くのユーザーに認知してもらうことができます。
- X(Twitter)広告の活用:細かくターゲティングができ、ユーザーに違和感を感じさせることなく広告を見てもらうことに長けています。広告の種類が複数あるため、適したタイプの広告を活用しましょう。
- インフルエンサーマーケティング:マイクロインフルエンサーと呼ばれる、フォロワーが比較的少なめのインフルエンサーを活用するケースが多いです。
Instagramの特徴・メリット・デメリット・効果的なマーケティング手法を解説します。
Instagramの特徴
- ユーザー数:約48000万人
- 10代~30代の女性を中心に人気
- 視覚的な要素の強いコンテンツ
- 世界観を作りやすい
- 「発見タブ」「ハッシュタグ」からの流入が強い
- 興味でつながる
Instagramを導入するメリット
Instagramをマーケティングに導入するメリットとしては、商品やサービスの魅力を視覚的に訴え、購入につなげやすい点にあります。Instagramはブランドの世界観を出すことに長けていて、ユーザーとの関係構築にも大きく貢献します。
その理由として、コンテンツの発信方法の多様さがあります。視覚的に訴求できるフィード投稿のみならず、インスタライブ・リール(ショート動画)・ショッピング機能などがあります。投稿で商品やサービスの魅力を伝え、ショッピング機能で購入まで至らせることも可能なのです。
Instagramを導入するデメリット
Instagramのデメリットとしては、拡散性の低さとBtoBに向かない点があります。
X(Twitter)と異なり、リツイート機能のような拡散力の高い機能がないため、一度多くのユーザーを獲得したり、フォロワー以外のユーザーから反応を獲得したりすることが難しいです。
また、InstagramはBtoCビジネスとの相性がいい一方で、Btob向けの発信にはあまり向いていません。女性ユーザー中心のため、ターゲットとマッチしないケースが多いためです。
効果的なInstagramマーケティング手法
これらのメリット・デメリットを踏まえて、Instagramのマーケティング手法を把握しましょう。
- ハッシュタグの活用:フォロワーを増やすのに重要です。ハッシュタグを活用すれば、自分のアカウントを検索してくれたユーザーや、自分のビジネス領域に興味関心のあるユーザーに投稿を見てもらうことができます。つけるハッシュタグをしっかりと練りましょう。
- インフルエンサー起用:起用したインフルエンサーのフォロワーに、商品やサービスを知ってもらうことができます。予算に余裕がある場合に検討してみてください。どのインフルエンサーを起用するかが非常に重要です。
- インスタグラム広告:フィードやストーリーズに広告を出すことができます。一般的な投稿のような見た目をしているので、ユーザーにあまり違和感を感じさせず、広告を見てもらうことができます。広告からそのまま公式アカウントに遷移するようにし、フォロワー増加にも繋げることができます。
強い拡散力を使って多くの人に認知を広げたいのであればX(Twitter)が適していますし、興味や関心をもってくれる人に対してブランドの世界観を伝え、購入などへ繋げたいのであればインスタグラムがおすすめです。ここまでご紹介したメリットやデメリットを照らし合わせて、最適な方を選んでください。
Facebookの特徴・メリット・デメリット・効果的なマーケティング手法を解説します。
Facebookの特徴
- ユーザー数:2600万人
- 20代~40代の男性を中心に利用されている
- 実名登録(匿名性が低い)
- 海外利用率が高い
- 若年層が少なくなっている
Facebookを導入するメリット
Facebookのメリットは、表現の自由度が高い点と、届けたい人に届けやすい点です。ビジネスアカウントとの相性がばっちりです。
Facebookは、
- 最大63206文字まで入力できる
- メディア(画像・動画など)を載せなくてもいい
といって点から、表現が自由にできるといえます。X(Twitter)は、文字数が140字までと限られており、誤解を生む可能性が懸念点としてありますが、Facebookは伝えたいことをしっかりと伝えることができます。
また、実名登録がベースとなっているので、正確な情報をもとに鮮明なターゲティングができるのも大きなメリットです。
Facebookを導入するデメリット
Facebookのデメリットとしては、アルゴリズムによって企業の投稿が上位に表示されにくい点が挙げられます。
他のSNSと異なり、必ずしも投稿時間順に投稿が表示されるわけではありません。経過時間とともに、「親密度の重み」もアルゴリズムに影響しているので、リーチを伸ばすのが難しくなっています。
効果的なFacebookマーケティング手法
これらのメリット・デメリットを踏まえて、Facebookのマーケティング手法を把握しましょう。
- Facebook広告の活用:Facebook広告には、配信最適化機能といって、自動で広告の効果を最大化するために働きかけてくれる機能があります。また、実名登録がベースとなっていることから、より正確な属性でターゲティングができ、届けたい人にしっかりと広告を配信することができます。
- Facebookページ:Facebookページは、企業やブランド名を登録し、商品などの情報を載せられるビジネス向けのページのことです。Google検索でも表示されるようになっています。サイト代わりの役割を果たすことができるので、Facebookを活用していないユーザーにも情報を届けたい方にもおすすめです。
TikTok
Tik Tokの特徴・メリット・デメリット・効果的なマーケティング手法を解説します。
TikTokの特徴
- ユーザー数:約950万人
- インパクトのある短い動画で気軽に視聴できる
- ビジネスとしての目的達成にはつながりにくい
- 若年層中心
TikTokを導入するメリット
TikTokのメリットは、広告への嫌悪感を抱きにくい点と、若年層への訴求に向いている点です。
TikTok上の広告は、見たくなければスキップすることができます。一方で、TikTokのユーザーは、おすすめに流れてきた動画を最後まで見る傾向にあり、たとえ関心の高いジャンルの広告でなかったとしても、煩わしく感じず見てもらえる可能性が高いです。
また、Z世代の利用が高いので、話題性のある動画を投稿して注目をあつめるのに向いています。
TikTokを導入するデメリット
デメリットとしては、売り上げやアカウントフォローなどのアクションにつながりにくい点です。TikTokは面白い動画をみて満足されてしまうことが多く、「サイトを見てみよう」「商品を買ってみよう」という心理が働きにくいです。
また、インパクトのある動画が流れ続ける世界で、反応をもらえるほど魅力的な動画を作り続けることはハードルが高いです。
効果的なTikTokマーケティング手法
これらのメリット・デメリットを踏まえて、TikTokのマーケティング手法を把握しましょう。
- インフルエンサー起用:TikTokクリエイターと呼ばれるインフルエンサーを起用して、商品やサービスの魅力を短い動画に凝縮して発信してもらうことができます。認知拡大を目的とする場合におすすめの手法です。
- TikTok広告の活用:#Challaneというユーザー参加型の広告もあり、煩わしいと感じさせることなく拡散させることが可能です。
YouTube
YouTubeの特徴・メリット・デメリット・効果的なマーケティング手法を解説します。
YouTubeを導入するメリット
YouTubeマーケティングをするメリットは以下の通りです。
- 他のコンテンツや媒体への導線にできる
- 動画自体が資産になる
- 広告を多くの人に見てもらえる
YouTubeの概要欄に、サイトや各種SNSのURLを載せ、誘導することができます。動画内で、遷移先のコンテンツについて魅力を伝え、促しておくといいです。また、YouTubeは動画を保存しておくプラットフォームともいえます。
収益化までのハードルは高めですが、収益化している場合、一度アップした動画はほったらかしていても収益が入ってくるようになります。
YouTubeを導入するデメリット
デメリットとしては、炎上する可能性がある点と、コンテンツをつくるコストが高めな点です。よく話題にも上がりますが、拡散力のある媒体であるがゆえに炎上が起きることが多々あります。慎重に発信をしましょう。
また、動画撮影・編集などの工程には多くの時間やお金がかかります。継続して運用していくにはそれなりの覚悟が必要です。
・チャンネル登録者数が500人以上
・過去90日間に動画公開・アップロードを3回以上
・「過去1年間の総再生時間3000時間以上」または「過去90日間のショート動画の視聴回数300万回以上」といった条件を満たさなければなりません。
効果的なYouTubeマーケティング手法
これらのメリット・デメリットを踏まえて、YouTubeのマーケティング手法を把握しましょう。
- 自分のアカウントでの継続的な動画投稿:収益化するまでには多くのハードルがありますが、長期にわたって有益な動画を継続して投稿すると、多くの人に視聴されるようになっていきます。
- インフルエンサー起用・コラボ:他のYouTuberやインフルエンサーとコラボをして話題を集めるのも一つの手です。
- YouTube広告:インストリーム広告やバンパー広告などがあり、ターゲティングをして広告を配信することができます。YouTube広告は、課金をしていないユーザーを対象に、多数の人にアプローチできるのが魅力です。途中からスキップできるものもありますが、広告の最初の数秒は確実に見てもらうことができます。
LINE
LINEの特徴・メリット・デメリット・効果的なマーケティング手法を解説します。
LINEを導入するメリット
LINEの友だち追加をしてくれたユーザーに対して、クーポンやお得な情報などを直接発信することができます。開封率も高く、ユーザーにとっては1対1のコミュニケーションのように感じられるため、印象づけることができます。
また、URLを含んだ情報を送信した場合、開封率も高めです。ビジネスのプロモーションに向いています。個人経営・個人活動をされている方にもおすすめです。
LINEを導入するデメリット
メリットの裏返しになりますが、1対1のやり取りになるがゆえに、拡散性はほぼありません。また、そもそも友だち登録してもらえなければ情報を発信できないため、潜在的な顧客に対して情報を伝えたい場合には他のSNSを併用する必要性があります。
LINEマーケティングのポイント
これらのメリット・デメリットを踏まえて、LINEのマーケティング手法を把握しましょう。
- あいさつメッセージを活用する:友だち追加がされた際に、ユーザーに最初に送られるメッセージのことです。読まれる率が高いため、「友だちの表示名を入れて親近感を沸かせる」「長文を控える」「お得なクーポンをプレゼントする」などの工夫をしましょう。
- クーポン:LINEの公式アカウントから発行できます。メッセージなどで配信することができ、友だち追加などのアクションを促すのにも効果的です。
各SNSをうまく使い分けてマーケティングに活かそう
ここまで、6大SNSの特徴やマーケティング手法をご紹介してきました。それぞれの特徴を比較して、ご自身のビジネスにぴったりの媒体を見つけ、上手く使い分けていきましょう。そして、最も重要なことはターゲットとなるお客様を喜ばせることです。
どのSNSを活用したとしても、「どうしたら喜んでもらえるのか」を常に意識していきましょう。