この記事を執筆しているわたしは、企業の公式SNSアカウントの『中の人』として、X(Twitter)やInstagramなどの運用経験がそこそこ長くあります。
また、今はX(Twitter)の運用代行サービスもご提供させていただいております。
今も昔も、いわゆるSNSマーケターとして活動しているわたしなのですが、よく感じているのが、
- 社員にSNS運用を強制させてもうまくいかない理由
- 会社のSNSをうまく運用していくにはどうしたら良いのか?
ということを、体験をベースに書いていきたいと思います。
社員にSNS運用を強制させてもうまくいかない理由
わたしがそう考える理由は3つほどあります。
- 単純にやりたくないと感じている人が多い
- SNS運用には相応のスキルが求められる
- SNS運用の工数問題
順に解説していきます。
単純にやりたくないと感じている人が多い
その理由は、(業種にもよると思いますが)その先にあるキャリア形成が見えてこないからだと考えています。
例えば、飲食店の場合であれば、言うまでもなく調理やサービス提供のスキルとSNS運用のスキルは全く別物なので、「これが自分にとって何のためになるんだ、ましてや自分のものでもないアカウントの運用なんてやりたくない」と感じてしまうケースはあると思います。
過激な感じに聞こえますが、これはわたしが『中の人』へ着任する前、人選がおこなわれた時の同期のリアルな声です。
逆にわたしは、SNSマーケターとしてキャリアを積んでいきたいと考えていたので進んで着任をお願いしたくらいなのですが、少なくとも
- やりたいか
- やりたくないか
上記の意思、そこにモチベーションはあるのか?という確認はしっかり取っていくべきだと思います。
やりたくない人が運用するSNSなんて伸びるわけがありませんからね…
SNS運用には相応のスキルが求められる
SNSの運用に伴っては、運営する方のスキルが非常に大切になってきます。
- X(Twitter)であれば文章力
- Instagramであればクリエイティブ制作スキル
- TikTokやYouTubeであれば動画編集スキル
また、それぞれのSNSで日々変化していくアルゴリズムの情報を収集して、最適なアクションを取ったりすることなど。
わたしも専任のSNSマーケターですが、その変化にしがみついていくのがやっとなレベルです。
また、先ほども申し上げましたが、最近ではSNSにしっかり注力する会社も増えてきて競合が増えてきています。
競合が増える中で伸ばしていくのは、独自性や創意工夫も必要になってきます。
こういった観点からも、強制をさせるのは控えるべきと思います。
SNS運用の工数問題
SNS運用をしっかり行う場合は、少なくとも毎日一定時間はSNSに”張り付いている状態”をつくらなければ効果には結びつきにくいです。
X(Twitter)であれば、
- いいね・リプ周り
- スペースへの参加
- 画像・動画の制作(最近はクリエイティブ付きの投稿の方が伸びやすい)
など、文章投稿以外にもやることはたくさんあります。
他に行う業務があって、それにプラスしてスキマ時間でSNSを回すみたいな場合では運用がおろそかになってしまいがちです。
可能であればフルタイムでコミット。最低でも3時間ほどは必要になってきます。
会社のSNSをしっかり伸ばしていくには?
その方法としては、以下の2点が良いのではないかと思います。
- SNS運用が得意な人材を雇用する
- 運用代行サービスを利用する
順に解説していきます。
SNS運用が得意な人材を雇用する
SNSマーケターの雇用を検討するのが手段のひとつです。
いまはSNS全盛期の時代です。ある調査によると会社の約85%がこれからSNS運用に注力するという回答も出ており、どんな会社も今後ますますSNSマーケティングを加速させていくのは間違いないでしょう。
その中で遅れを取らないためにも、SNSマーケターを社内に抱え、しっかりとした運用をスタートするというのは有効な手段です。
SNS運用代行サービスを利用する
SNS運用代行サービスを利用するのも良いと思います。
金額は業者によってピンキリですが、業者次第ではSNSマーケターをインハウスで抱えるよりも安くなるケースもあります。
なお、ロコテックでもX(Twitter)運用代行サービスを提供していますので、よろしければご検討くださると嬉しいです。
既存の社員にSNS運用を任せたい場合は?
もちろん、社員の方が『SNS運用をやりたい』と前向きに考えているのならお任せする選択肢はありだとは思います。
しかし、先ほども述べた通り、
- 運用スキルの問題
- 工数確保の問題
この2点をクリアしなければ結果には結びつかないと考えています。
SNS運用を担当する社員の現状の業務を削り、SNSに貼り付ける時間をつくりましょう。
そして、すぐに結果を出すのも難しいので中長期的に見て成長を見守ってあげるというスタンスが必要になってきます。
SNS運用はこれからますます重要になることは明確です。本記事も参考にしていただき、ぜひ効果的な運用体制を構築していただければと思います。
以上になります。最後までご覧いただきありがとうございました。